墓石のことから、お墓の建前まで。良くお客様からご質問のあることについて、わかりやすくお答えします。もしお知りになりたいことが、ここになければ、お気軽にお問合せのメールかお電話をどうぞ。
◎京都でお墓を建てるのにはどんな手順が必要ですか
京都でお墓を建てるにはまず、建てる場所(墓所)の決定が必要です。代々からの墓所があれば良いのですが、新たに寺院墓地や霊園での墓所の購入が必要であれば、宗派にあった寺院墓地を探すか、宗派にこだわらない霊園での購入が必要です。また、お墓参りする家の墓所があっても、後継者(一般的にご長男)でない場合は、基本的には同じお墓に入れませんのでご注意下さい。
墓地探しの詳細は↓
次に必要なことは"聖なる自分の家の墓所である"ことを明確にし、隣接地との境界を示すための「巻石」を設置することです。巻石は墓所を購入する際に一緒に設置されている場合もありますが、無い場合は、隣地の方に空地として荷物置き等に使用されないためにも、お早めに設置されることをお勧めいたします。京都では墓所の区分を1聖地(90mm×90mm)単位で決められています。巻石は、その聖地の大きさに合わせていっぱいに設置されます。巻石に使用される石材は、昔は切削したままの表面がザラとしたものが多かったのですが、最近は汚れがつきにくく、美しさが保てる本磨きのものも増えています。また巻石の高さは周囲の高さにあわせて、場合によっては高すぎないのを考えることも必要です。
そして、最後が墓石の購入。石も希少性の高い国内産から、お買い求めやすい外国産までいろいろとあります。まずは、店頭でじっくりと実物を見て、聖地の大きさに合わせ、また、予算も考え最良のものをお選び下さい。
墓石購入の詳細は↓
墓石が決定したら、建前日の決定と、石に彫りこむ内容(正面の文字、建之者名、建之年月、家紋等)の確認をして下さい。建てる日は、四十九日や百か日、一周忌、年忌法要、盆、彼岸など、人が集まれる日の1~2週間前。お性根抜きや入れなど、お寺さんのご予定もありますので、良くご相談して決めて下さい。それらの確認が終われば、あとは施工をするだけです。納骨は、施工後の法要の時に行って下さい。
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◎国産と外国産の御影石。その違いは何ですか
国産の御影石はやはり、日本の気候風土にあっているためか、石材として何百年もの間、耐えてきた長い実績があります。日本の銘石とよばれる香川県の庵治石や愛媛の伊予大島石、青木石などは、瀬戸内海沿岸の火山が隆起して地表に現われた層から産出される御影石(花崗岩)ですが、きめが細かく硬質で、磨かれることにより、青みがかった美しい石模様がみられます。また、水の浸透率も低いため耐久性に優れ、いつまでも美しい光沢が見られます。伊予大島石や青木石は良質の花崗岩として、400年以上前の大阪城築城に用いられた言われ、また庵治石は350年以上前に佐藤継信の墓石に使われており、現存しています。さらに、産出量に対する製品化率が少なく、特に庵治石などは傷がないところだけを選び、加工すると産出量の� �1%だといいます。
一方、外国産御影石は現在、中国産が主流ですが墓石材としての実績が浅く、墓石材として流通したのは20年ほど前です。それ以前は韓国の石材が販売されていました。外国産は安さで人気があります。安さの秘密は産出量が多い割りに、人件費を初めとした生産コストが低いことですが、日本が経済成長とともに生産や流通などコスト高になったようにオリンピック開催を境目に韓国産が高くなり、中国産も同じ傾向にあります。
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国内産も外国産も御影石ということでは、確かに同じ石です。しかし外国産、特に中国などの大陸で獲れる山の石は、目には見えないが、風化がすすんでいるといわれています。例えば、木材でも国内産の方が木のしなりが少ないように、四季の変化が多いこの国では、石も木と同じように天然素材として、風土にあった石を使うことが自然なのではないでしょうか。
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◎国内産と外国産の石の値段が違うのはなぜですか
基本的には、石材(原石)の違いと生産技術の差だといえます。国内産の墓石は、何百年の昔から、日本の気候風土に適した実績のある良質の石材を、産地の代々受け継がれた、優れた職人の技術で加工していますので、永年ご使用いただける墓として安心です。特に、庵治石、大島石などの銘石は、石質、色目等、厳選した石材を加工していますので、ブランド品として、大変に人気があります。産出量に対する製品化率(庵治石は産出量の約1%)が少ないのも、銘石としての希少価値を高めていると言えます。
それに比べて外国産の石は、日本では墓石として使われるようになったのは、まだ10年から20年ぐらいの実績ですので、湿度の高い日本の風土にどのくらい適しているかは、まだ保証できないのです。また、中国等の外国で現地加工して輸入した墓石と、日本の内地工場で作られた墓石とは、近頃は質が良くなってきたとはいえ、まだ加工技術に差があります。経済成長の著しい中国は、旧正月に村に帰るとそれぞれの仕事の情報が飛び交い、休み明けに働く人が賃金の高い仕事に流れる傾向が強く、加工する職人が安定しません。規格品のような墓石の場合はあまり心配がありませんが特に、小叩き仕上げなどの特殊仕上げになると、日本でないとできません。当社でもお客様のご希望に応え、各種の外国産も用意していますが、石材を 輸入し、加工は全て国内の特約工場で加工していますので、技術的には国内産と同じ製品をご提供しております。
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◎お墓は青い御影石と決まっているのですか
御影石(花こう岩)は、昔から石碑として利用されていて、その石目の美しさとともに、堅さと吸水性の低さで長年の雨風に耐える石として定番とされています。昔は、加工のしやすさもあり、砂岩系の泉石なども使われていましたが、石の耐久性が弱いので風化や剥離している墓石も良く見られます。また、関西では、青みのある石が昔から好まれ(黒は縁起が悪いとされていた)ていますが、関東では黒い御影石を使う人も多いようです。特に洋墓などでは、黒以外にも赤御影石を使うこともあります。
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◎京都ではどんな石が定番として売れていますか
愛媛県の伊予大島石や、四国高松の庵治石の中目等が良く出ています。特に庵治石は石目の細かさにより、細目(こめ)、中目と分けられます。細目は「フ」と呼ばれる白い鱗雲の模様が浮き出ているのが特徴で、おちついた高級感があり、墓石のダイヤモンドと呼ばれています。また、中目は黒い細かな結晶がパチパチと見えるのが特徴です。伊予大島石は、石目が青く細やかなこと。青磁の肌を思わせる気品から、石の貴婦人と呼ばれています。いずれにしても、これらの銘石と呼ばれる石は、産出量が極めて少なくなっており、さらに、均一な石目を揃えた美しい石碑はそれだけで希少性が高くなるといえます。そしてその美しさと希少性こそが、銘石の銘石たる由縁だともいえます。
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◎お墓はいつ頃建てたら良いのですか
a.最近亡くなられた場合
「三十五日」、「四十九日」の忌あけ、または「百か日」、遅くても一周忌までが良いかと思います。
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b.去年、亡くなられた方の場合
春、秋の彼岸やお盆、一周忌を機に建墓されると良いかと思います。
c.まだ亡くなってなく、墓地だけある方の場合
生前にお墓を建てられる方が増えております。生前墓(寿陵)は縁起が良いという理由や、自分で納得したものを建てたいという方もおいでになります。またお墓には相続税がかからないので、お墓のご購入を先にされますと、もしもの時も相続財産の目減りは防げます。
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◎お墓を建てるのに良い日どりはあるのですか
基本的にはお彼岸や一周忌などに建てられるのが良いと思いますが、中でも特に、日を気にされるのでしたらその前の大安や先勝(せんがち)の日がよろしいかと思います。ただ、お寺様のご都合もありのすので、具体的にはお寺様にご相談されことをお勧めいたします。
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◎どれくらいの大きさのお墓を建てたら良いのですか
京都市内では8寸角のお墓が多いといえます。また墓地の広さにもよりますが、通常、1~4聖地で8寸が標準のようです。市内より少し離れますと、9寸や1尺などの大きな墓石が好まれるようです。特に郡部は、村墓など墓地も広くとれることもあり、大きな墓石が好まれます隣に本家のお墓が建っている場合は、遠慮して少し低めを建てられることが多いようですが、いずれの場合も墓地の大きさや近辺の墓石を見て、それに合った大きさを選ばれるほうが良いと思います。
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◎お墓の正面にはどんな文字を彫れば良いのですか
一般的に、一代だけの「個人墓、夫婦墓」の場合には、亡くなられた方のご戒名を。代々、一つのお墓にご家系の方が入られる「代々墓」の場合は「○○家之墓」や「○○家先祖代々之墓」と彫り、霊標に、亡くなられた方のご戒名と、亡くなった日を彫られるようです。また、分家して初めて建てるため、仏さんがいない場合なども「○○家之墓」と彫られるようです。その他、宗派ごとのお題目を書かれる場合も多く見られます。ただ、お墓地の廻りの石がどのようなものが多く、彫られているかということもありますし、一度、お寺さんにご相談されて下さい。ただ基本的には、文字数が少ないほうが大きく立派に見えます。
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◎京都では、お骨はどのような形で埋葬するのでしょうか
地域やお寺によっては、骨壷に入れて埋葬されることもあるようですが、関西では一般的に早く土に戻るようにと、さらしの袋にお骨を入れ替え、そのまま納骨所に納めて埋葬することが多いようです。納骨のお手伝いも行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
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◎性根抜きや開眼供養とは、どのようなものですか
在来のお墓を撤去したり、棹石を動かす時にはお性根抜きとお性根入れが必要です。それぞれお寺さんにお経を上げてもらいますが、この時に立ち会われる方もおります。また、開眼供養はお墓を新しく建てられたり、再建されたときに必要となります。合わせてお性根入れが行われます。この時は、当事者の方が立ち会われます。その日が年忌法要などと一緒の場合は、ご家族の他に身内の方々が集まわれて、お食事を兼ねることもあるようです。
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◎生前にお墓を建てても良いのですか
もちろんかまいません。生前にお墓を建てることは寿陵といい、中国では、秦の始皇帝の時代から生前墓を作ることは、家族が繁栄するので縁起が良いとされ、その影響で建てられる方もおいでになります。最近ではむしろ、生前にお墓を建てておいたら、相続の時には税金の対象にならないのと、亡くなってから子供たちに負担をかけたくないとか、ご自分の入られるお墓を、納得いくまでその形や場所などにこだわってできるので、安心できるという理由で建てられる方も増えております。
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◎故郷にあるお墓を整理して、京都にお墓を建てたいのですが
他府県から京都に来て長く住まわれた方が、故郷のお墓を整理して、新しく京都にお墓を建てられることは良くあることです。この場合お骨も移動されるかで多少、手続きが変わります。もし古いお墓でご先祖さまのお骨が既に形が無い場合は、お骨の移転もないので、お墓の土の一部をビニール袋に入れて帰り、新しいお墓のカロートの中に収めたら良いのですが、お骨がある場合は、以下の法的な手続きも必要です。
- 故郷のお墓の管理者(お寺の住職や墓地の管理事務所等)の承諾を得て「埋葬証明書」を交付してもらう。
- 移転先であるお墓の管理者(お寺の住職や墓地の管理事務所等)より「受け入れ証明書」を発行してもらう。
- ①のある市区町村役場に行き①②の書類と一緒に「改葬許可申請書」を提出し「改葬許可証」を発行してもらう。
- 「改葬許可証」を①のお墓の管理者に提示しご遺骨を引き取ります。
- 移転先のお墓の管理者に「改葬許可証」を提出し、新しいお墓にご遺骨を納めます。
この場合、故郷の古いお墓は地元の石屋さんに頼んで処分してもらい、使用していた墓地も更地にして管理者に戻します。
※古いお墓を撤去したり、棹石を動かす時はお性根抜きが必要です。
当然ですが新しいお墓は、古いお墓を撤去する前に建てておかないとお骨を収められません。京都市内で新しい墓地を探して、お墓を建てるには、それなりに時間がかかりますのでご注意下さい。
※新しいお墓を建てた時は、お性根入れと開眼供養が必要です。
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◎五輪塔や宝篋院塔というのも、お墓ですか
どちらも同じ供養塔です。昔は一般の人は墓が無く、位の高い人だけにお墓がありました。その頃、五輪塔は大名、宝篋院塔は公家の一代墓として使われていたようです。もちろん、今では、どちらでもお好みに応じて選ばれれば、良いと思います。また、特に五輪塔の場合は、50回忌を経たご先祖様の供養塔として、家のお墓と並列して建てられることも多くなっています。
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◎オリジナルのお墓を建ててもかまわないのですか
お寺の墓地ですと、お寺さんのご意向もあり、あまり他と異なるお墓は困るといわれるかもしれませんので、あらかじめご相談されことが必要かと思います。一方、霊園の場合はそういう規制も少なく、自由にお墓を建てる方も多いようです。例えば、ロケット型や、お酒のさかづき型、ラグビーボール型など、生前の方のライフスタイルや志向性が感じられる、素敵なお墓が良く見られます。当店では、墓石部のほかに建築部門もありまして、モニュメント等も多く手がけております。お客様のご希望、イメージをお伺いし、専門スタッフが設計・施工いたしますのでお気軽にご相談ください。
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◎最近良く聞く、永代供養墓とは何のことですか
核家族化や少子化の影響で、跡取となるべく、子供に男の子がいない家族が増えています。また、跡取はおいでになっても、遠くに家族で住んでいるとか、親だからといっても子供に墓の面倒を見て欲しいとは強制したくない、とかのお考えの方もおいでになります。そのため、子供は子供、親は親として、今までの「○○家の墓」ではなく、自分たちだけのお墓が欲しい。という要求も少しずつ増えてきています。そのような社会的な声にお応えして、お寺さんの方も、施主の死後にお参りされる方が無くなっても、お寺が代わりに、彼岸、盆、正月のお参りや年忌法要を行いましょう。という、供養までが一緒に受けられる墓地を永代供養墓といいます。まだ、一般的にはなっていませんが、今後は、ひとつの選択肢として定着して� ��くものと思われています。
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◎京都にある有名人のお墓を教えてください
京都は都としての歴史が長く、多くの歴史上の人物が活躍した町です。その為、武士、宗教家、経済人、文化人を問わず多くの著名人のお墓が見られます。天皇のお墓である、歴代の天皇陵も一番多く、第50代の桓武天皇から第122代の明治天皇まで御陵がおかれています。そんな多くのお墓の中で、今も確認できるお墓の一部をご紹介します。
和泉式部 | 誠心院 |
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◎お墓のお手入れはどうしたら良いですか
一般的に墓石材として使わる御影石は、硬質な石で耐久性が高く、表面も本磨きに仕上げられており、美しい鏡面になっています。滑らかな表面は汚れにも強く、めったに汚れることはありません。日々のお手入れは、汚れやホコリを濡れたタオルなどで良く拭取り、石が乾燥した後に乾いたタオルで磨くだけで大丈夫です。日々のお手入れが十分されていると、建てられて10年以上経過したお墓も新品も、見分けがつかないほど綺麗に保つことができます。
雨水や埃で汚れた墓石は、スポンジや布を使って水洗いすることが基本です。彫刻文字等の細かいところは、歯ブラシを使い水洗いするとキレイになります。でも、力の入れすぎには注意してください。文字の細い部分の彫刻が欠けてしまう恐れがあります。また、ご家庭で使用される洗剤は浸透して、石を傷めますので使用しないで下さい。
お墓にお酒をかけることはやめて下さい。お酒の糖分が石目の中に付着して汚れの原因になります。また、油や溶けたローソクなどは、石材に付着すると、染みの原因になるので十分に注意して下さい。鳥の糞などで、染みができることがありますが、石材自体が浄化作用を持っていますので、染みは自然に抜けてきますので、あまり心配することはありません。
古いお墓で雨水の水垢による黒ずみや、コケなどで表面が汚れて、どうしても汚れがとれなかったり、傷みがはげしい場合は、技術と実績がある弊社にまずご相談ください。プロの技術によるお墓のクリーニングとリフォームでお墓をきれいに蘇らせるお手伝いをいたします。
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